書籍案内

ホーム > 書籍案内 > 研究書(語学系) > 「あいさつ言葉」の魅力

研究書(語学系) 詳細

20160310

立ち読みする

「あいさつ言葉」の魅力

─京言葉を起点として─
書名かな あいさつことばのみりょく ─きょうことばをきてんとして─
著者(編者)名 寺島浩子 著
著者(編者)名かな てらしまひろこ
ISBNコード 978-4-8386-0462-3
本体価格 3,500円
税込価格 3,850円
判型 四六判上製カバー装
頁数 368頁
刊行日 2016年3月10日
在庫 品切れ中

京言葉の泰斗による長年の調査に裏付けされた豊富な用例が、本書の一大特徴である。

明治三〇年代生まれの男女四人の話者を被調査者とした『町家の京言葉』に関する研究書二冊を上梓し、語彙研究に関する最高の栄誉「田島毓堂学術賞」を受賞した著者が、「あいさつ言葉」についても多角的に捉えた。方言が急速に変容していく中時宜を得た、京言葉の深奥に迫る好著である。


【目次】

はじめに
まえがき
 ○本書の内容の方向性
 ○あいさつの考察のありかた
 ○用字としての「京言葉」と「京ことば」
 ○「京言葉」の被調査者(インフォーマント)との出会いとその後

第一章 「京言葉」考
 第一節 京言葉記述の方法
 第二節 京言葉の性格
 第三節 京言葉の話し手
 第四節 京言葉の調査法
  第一項 被調査者   第二項 調査法・調査日時

第二章 藤原与一氏の著述における「あいさつことば」
 一 「あいさつことば」とは何か
 二 方言の世界
 三 あいさつことばの独自性
 四 あいさつことばの理と情

第三章 「あいさつ・あいさつ言葉」の諸相
 第一節 引用の際の基本的立場と取り上げる項目
 第二節 「あいさ・あいさつ言葉」の諸相

第四章 町家の京言葉における家庭内のあいさつ言葉

第五章 町家の京言葉における他家訪問のあいさつ言葉
 第一節 他家訪問の時代とあいさつ言葉
 第二節 他家訪問のあいさつ言葉の順序性
 第三節 町家の京言葉における他家訪問のあいさつ言葉

第六章 町家の京言葉における他処での出会いのあいさつ言葉

第七章 町家の京言葉における分類別あいさつ言葉

第八章 京都町家の年代差に着目したあいさつ言葉
 第一節  記述の目的と若年層に対する調査法
  第一項 記述の目的   第二項 アンケート調査法
 第二節 家庭内のあいさつ言葉
 第三節 他家訪問のあいさつ言葉
 第四節 調査結果の検討

第九章 「京ことばを語ろう会」に対するあいさつ言葉の調査
 第一節 「京ことばを語ろう会」の概要
 第二節 被調査者
 第三節 調査法
 第四節 調査結果
  第一項 調査結果の記述の方法   第二項 調査結果

第一〇章 「あいさつ言葉」の魅力─京言葉を起点として─
 第一節 京言葉におけるあいさつ言葉の特色
 第二節 「私はそんなに偉くありません。」
 第三節 「オーキニ」の表現力
 第四節 「人さんをそらさずに立てるのが、京都の人間どす。」
 第五節 「あいさつ言葉」の魅力

おわりに
参考文献
あとがき


一覧に戻る

書籍案内

  • 新刊
  • 近刊
  • 話題の本(おすすめ)
  • 古典影印叢書
  • 研究書(文学系)
  • 研究書(語学系)
  • 注釈書・単行本など
  • 教材

武蔵野書院のX

紫式部学会のブログ

文献日本語学の広場

特定商取引に基づく表記