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倉野本『源氏御談義(千鳥抄)』影印と解題
書名かな | くらのぼんげんじごだんぎちどりしょうえいいんとかいだい |
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著者(編者)名 | 中島義彦 著 |
著者(編者)名かな | なかじまよしひこ |
ISBNコード | 978-4-8386-0435-7 |
本体価格 | 3,000円 |
税込価格 | 3,300円 |
判型 | A5上製カバー装 |
頁数 | 126頁 |
刊行日 | 2012年5月10日 |
在庫 | 有り |
『源氏御談義(千鳥抄)』は、その跋文によって書名・内容・成立・著者等がほぼ明らかである。
すなわち四辻善成が『源氏物語』の「講読の席」を開き、至徳三年(1386)の秋から嘉慶二年(1388)の冬まで、「五十四帖の秘儀」を講釈した折、平井相助(そうじょ)はその「末座」に連なり、一日も欠かさず聴聞したという。
すなわち四辻善成が『源氏物語』の「講読の席」を開き、至徳三年(1386)の秋から嘉慶二年(1388)の冬まで、「五十四帖の秘儀」を講釈した折、平井相助(そうじょ)はその「末座」に連なり、一日も欠かさず聴聞したという。
その後不審の節々を尋ねて、「双紙の二帖」に聞書し、自ら「千鳥(抄)」と名付た。
以来この「双紙」を三〇余年身から放たぬまま、九一歳になるに及び、今これを「匠作尊閣」に献上して、「高恩」に報いるべく、應永廿六年(1419)三月に本「双紙」を書写したと伝えるのである。
(はじめにより抜粋)
以来この「双紙」を三〇余年身から放たぬまま、九一歳になるに及び、今これを「匠作尊閣」に献上して、「高恩」に報いるべく、應永廿六年(1419)三月に本「双紙」を書写したと伝えるのである。
(はじめにより抜粋)
はじめに 『源氏御談義(千鳥抄)』について
倉野本『源氏御談義(千鳥抄)』凡例
第一部 倉野本『源氏御談義』影印篇
第二部 倉野本『源氏御談義』解題篇
一 倉野本『源氏御談義』の様相
1 書写上の違い
2 巻名の脱落
3 書写上の修正
4 所属巻名の誤り
5 排列の違い
6 声点と濁音符号
7 「一」の消去
8 「一」の抹消
9 墨消の傍記
10 誤写・誤入の問題
Ⅰ 項目の並記
Ⅱ 証歌・作中歌
Ⅲ 『花鳥余情』の混入
Ⅳ 項目の分割
二 見出し語句
1 見出し項目
2 重複項目
3 河内本
三 註解の特質
1 摘録と祖述
2 関連項目
3 註解の平易性
4 独自の註解
5 『珊瑚秘抄』
6 『花鳥余情』と倉野本の成立
7 連歌の用語
四 講釈について―講釈聞書年月日
付 『源義辯引抄』所引の『源氏御談義(千鳥抄)』(『至徳記』)
あとがき