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研究書(文学系) 詳細
源氏物語と儀礼
書名かな | げんじものがたりとぎれい |
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著者(編者)名 | 小嶋 菜温子・長谷川 範彰 編 |
著者(編者)名かな | こじま なおこ・はせがわ のりあき |
ISBNコード | 978-4-8386-0264-3 |
本体価格 | 18,000円 |
税込価格 | 19,800円 |
判型 | A5判上製函入 |
頁数 | 816頁 |
刊行日 | 2012年10月31日 |
在庫 | ※在庫なし |
【目次】
序………………小嶋 菜温子 長谷川 範彰
幻の「源氏物語絵巻」のことなど
『源氏物語』と人生儀礼をめぐって……小嶋 菜温子
第一章 源氏物語における人生儀礼
◆生誕◆
生誕 方法としての産養………………袴田光康
◆袴着◆
袴着 「蛭の子が齢」の比喩をめぐって…………秋澤 亙
◆元服◆
元服 その背景にある陰陽道…………深澤 瞳
◆裳着◆
裳着 紫の上の「髪削ぎ」「新枕」との関連から……川名淳子
◆結婚◆
結婚 「宿木」巻、落葉宮の代作歌に着目して…………星山 健
◆算賀◆
算賀 光源氏四十賀と朱雀院五十賀の相違を中心に
…………池田節子
◆葬送◆
葬送 『西宮記』との比較から…………松岡智之
◆法会◆
法会 『落窪物語』の法会との対比から…………園山千里
* *
◆落窪物語・うつほ物語から◆
源氏物語における儀礼 落窪物語、うつほ物語との比較
…………大井田 晴彦
◆平安後期物語から◆
平安後期物語との比較 『夜の寝覚』『浜松中納言物語』
『狭衣物語』『とりかへばや』の通過儀礼……倉田 実
◆源氏物語古注釈から◆
源氏物語古注釈における通過儀礼注の変遷…………新美哲彦
◆江戸期の古典学から◆
儒学と堂上古典学の邂逅『源氏外伝』の説く
『源氏物語』理解を端緒として…………海野圭介
第二章 源氏物語の人々と儀礼
◆帝◆
帝の葬送儀礼 桐壺院の「御国忌」をめぐって………陣野英則
◆后妃◆
『源氏物語』后妃の儀礼 入内・仏教儀礼・
中宮大饗をめぐって…………本橋裕美
◆光源氏◆
「さかさまに行く」儀礼 算賀の宴の時空間…………堀 淳一
◆紫の上◆
紫の上をめぐる儀礼 儀礼の対象および主体という観点から
…………吉野瑞恵
◆玉鬘◆
玉鬘の儀礼 紫の上の儀礼の反照として…………今井久代
◆夕霧◆
夕霧の通過儀礼 雲居雁との結婚を中心に…………青木慎一
◆明石の君◆
御湯殿の儀の明石君「若菜上」巻における明石の町の
生誕儀礼をめぐって…………竹内正彦
◆女三の宮・落葉の宮◆
『源氏物語』女三宮の裳着と機能
姫君たちの裳着の場面に着目して…………横溝 博
◆柏木◆
柏木と通過儀礼………………小山清文
◆薫・匂宮◆
『源氏物語』「宿木」巻における二つの結婚
薫と匂宮の社会的身分と相互意識…………有馬義貴
◆中の君◆
中の君 秘密裏に結ばれた腹帯…………井野葉子
◆浮舟◆
浮舟と儀礼 〈奪われた〉婚礼ということ…………鈴木裕子
第三章 源氏物語と儀礼の歌
◆源氏物語にみる儀礼の歌◆
『源氏物語』の儀礼と歌…………高橋 亨
明石姫君誕生の儀礼と和歌…………植田恭代
玉鬘裳着の日の歌 『源氏物語』における儀礼歌の問題
…………吉井 美弥子
源氏物語の儀礼と和歌 裳着を中心に…………久富木原 玲
『源氏物語』の「後朝の別れの歌」と「後朝の文の歌」
…………長谷川 範彰
源氏物語における儀礼の歌…………高木和子
* *
◆儀礼歌の歴史からみる源氏物語◆
儀礼と抒情 和歌の機能…………浅田 徹
『源氏物語』からみる儀礼歌の表現史…………西山秀人
裳着の和歌と『源氏物語』…………谷 知子
葬送儀礼関係歌の流れから見る『源氏物語』………松本 真奈美
時を経た哀傷歌と『源氏物語』…………高橋由記
幻巻を読む 儀礼歌としての?風歌の視点から…………高野晴代
巻末資料
『源氏物語』人生儀礼歌 一覧――付・八代集にみる参考歌…………
長谷川範彰・青木 慎一・金子 結子・北山ゆかり・中嶋 政太