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平安文学の古注釈と受容 第三集

書名かな へいあんぶんがくのこちゅうしゃくとじゅよう だいさんしゅう
著者(編者)名 陣野英則/緑川 真知子 編
著者(編者)名かな じんのひでのり/みどりかわまちこ
ISBNコード 978-4-8386-0250-6
本体価格 2,381円
税込価格 2,619円
判型 A5判並製
頁数 256頁
刊行日 2011年5月28日
在庫 在庫あり

メタモルフォシス(metamorphosis)は周知の如く、古代ローマの詩人オオウディウス(オーヴィッド)の『転身(変身)物語』(メタモルフォセス―metamorphosesは複数形)などで知られている言葉で、転身、変身、変容などを意味するラテン語です。今回特集「古典のメタモルフォシス」と銘打って、平安文学の、特に『源氏物語』の受容的側面に比重を置いた内外の研究者の方々の論考を集めました。

巻頭言

特集 1古典のメタモルフォシス

エッセイ:古注釈との出会い   ロイヤル・タイラー

『源氏物語』における女房たちの役割
 ―ヘンリー・ジェームズとミハイル・バフチンの文学理論を背景として―
                H. マック・ホートン
『源氏物語』と女体夢幻能
 ―「源氏能」はどのように成立したのか―  山中玲子

もう一つの「注釈書」
  ―江戸時代における『源氏物語』の初期俗語訳の意義―
                レベッカ・クレメンツ
理想的な愛の対象(Object of Desire)
  ―少女漫画とレディースコミックにおける『源氏物語』―
                リン・K・ミヤケ

ヤマタ・キクによる仏訳『源氏物語』
  ―出版の背景と受容の様相―  常田槙子

翻訳以前―『源氏物語』が世界文学になった時―
                マイケル・エメリック

ウェイリーと共に寝所へ
  ―紫式部はどのように世界文学となったのか、
   或いはならなかったのか―
       ヴァレリー・ヘニチュック 訳 緑川真知子

『源氏物語』―読むことと翻訳すること―
                マリア・テレサ・オルシ


特集 2 動く枕草子

『枕草子』の「いとほし」に関わる本文異同
  ―三巻本と能因本の比較検討を中心に―  陣野英則

堺本枕草子の本文系統の分類について     山中悠希

『枕草子』ボジャール訳とモリス訳
  ―モリス所蔵ボジャール訳書き入れをなどをめぐって―
    付 枕草子英仏訳章段対照一覧表     緑川真知子


あとがき
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