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研究書(文学系) 詳細
王朝文学を彩る軌跡
書名かな | おうちょうぶんがくをいろどるきせき |
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著者(編者)名 | 小山利彦 編著 |
著者(編者)名かな | こやまとしひこ |
ISBNコード | 978-4-8386-0270-4 |
本体価格 | 11,000円 |
税込価格 | 12,100円 |
判型 | A5判上製カバー装 |
頁数 | 408頁 |
刊行日 | 2014年5月15日 |
在庫 | 残部僅少 |
前篇に小山利彦論稿を11章、後篇に中堅・若手研究者の論稿13章を収録。
経験に裏付けられた実証的な研究と、次世代研究者による和歌・注釈・歴史的文脈・文化・絵画・語彙・表記・比較文学など多岐に亘る論稿を網羅した。
口絵
賀茂御祖神社 御蔭祭 初芝の義
賀茂祭 社頭の義 東遊の舞人(賀茂御祖神社)
巻頭のことば――小山 利彦
前篇 小山利彦論稿選集
第一章 平安京地主神、賀茂明神に関わる文学空間
一 はじめに
二 賀茂明神の聖空間
三 賀茂の御生れの構造
四 賀茂に関わる空間の留意点
第二章 賀茂祭と王朝文学
一 はじめに
賀茂祭 社頭の義 東遊の舞人(賀茂御祖神社)
巻頭のことば――小山 利彦
前篇 小山利彦論稿選集
第一章 平安京地主神、賀茂明神に関わる文学空間
一 はじめに
二 賀茂明神の聖空間
三 賀茂の御生れの構造
四 賀茂に関わる空間の留意点
第二章 賀茂祭と王朝文学
一 はじめに
二 王朝文学における賀茂祭
三 賀茂祭杜頭の儀のこと
第三章 祇園御霊会と王朝文学
一 はじめに
二 王朝期における祇園御霊会の歴史資料
三 『年中行事絵巻』の祇園御霊会
三 賀茂祭杜頭の儀のこと
第三章 祇園御霊会と王朝文学
一 はじめに
二 王朝期における祇園御霊会の歴史資料
三 『年中行事絵巻』の祇園御霊会
四 王朝文学に見る祇園御霊会
第四章 専修大学図書館所蔵伝秀吉筆『源氏の物語のおこり』試論
――太閤秀吉と近衞家――
一 はじめに
二 秀吉の動静
――『源氏の物語のおこり』書写の時期――
第四章 専修大学図書館所蔵伝秀吉筆『源氏の物語のおこり』試論
――太閤秀吉と近衞家――
一 はじめに
二 秀吉の動静
――『源氏の物語のおこり』書写の時期――
三 慶福院の周辺
四 「ちやあ」を探る
五 むすびに――大澤本『源氏物語』に触れる――
四 「ちやあ」を探る
五 むすびに――大澤本『源氏物語』に触れる――
第五章 延喜・天暦の皇権
――『源氏物語』に描かれた風景――
一 「いづれの御時」の時代設定
二 古めかしい歌舞管弦
三 光源氏物語と延喜の風景
第六章 角田文衞著「北山の『なにがし寺』」を起点に
一 はじめに
二 角田文衛の北山「なにがし寺」
三 北山「なにがし寺」の諸説
――『源氏物語』に描かれた風景――
一 「いづれの御時」の時代設定
二 古めかしい歌舞管弦
三 光源氏物語と延喜の風景
第六章 角田文衞著「北山の『なにがし寺』」を起点に
一 はじめに
二 角田文衛の北山「なにがし寺」
三 北山「なにがし寺」の諸説
第七章 『枕草子』賀茂の郭公試論
一 はじめに
二 『枕草子』に見る郭公に対する意識
三 「賀茂へまゐる道に」の章段における「賀茂」
二 『枕草子』に見る郭公に対する意識
三 「賀茂へまゐる道に」の章段における「賀茂」
第八章 『枕草子』「賀茂へまゐる道に」章段の本文と芸能
一 「賀茂へまゐる道に」章段における田植え歌
二 『枕草子』における「賀茂」の田植歌
――能因本との連関――
――能因本との連関――
三 住吉大社御田植神事の沿革と神事次第
第九章 賀茂御祖神社禰宜里亭・河崎泉亭考
――『枕草子』の「賀茂の奥」を探る――
――『枕草子』の「賀茂の奥」を探る――
一 はじめに
二 河崎泉亭里亭の位置
三 史上に現れた河崎泉亭周辺
四 河崎禰宜里邸の人々
第十章 能因法師――都から東国へ――
一 はじめに
二 東国の地を詠んだ歌
三 陸奥への旅
第十一章 『更級日記』試論
――文学風景への意識を軸に――
――文学風景への意識を軸に――
一 風景への意識
二 上総国府の周辺
三 文学やその風景への憧れ
四 風景表現の方法
五 『源氏物語』の世界
後篇 王朝文学の新たな軌跡
平安朝和歌の生成と染色・染料 / 森田 直美
――『うつほ物語』の「紫」をめぐる贈答歌を中心として――
平安朝和歌の生成と染色・染料 / 森田 直美
――『うつほ物語』の「紫」をめぐる贈答歌を中心として――
一 はじめに
二 平安朝の貴族と染色
三 平安朝和歌と染色・染料
――その連関性の深さについて――
――その連関性の深さについて――
四 『うつほ物語』の「紫」を巡る贈答歌
――底流する染色・染料への意識――
――底流する染色・染料への意識――
五 染色・染料から考える「若紫」の具体像
六 結語
『落窪物語』における手紙と和歌との考察 / 園山 千里
一 はじめに
二 手紙と物語――『源氏物語』の研究から――
三 『落窪物語』の手紙
四 道頼から女君への手紙
五 女君幽閉中とその後の手紙
六 おわりに
注釈史のなかの『河海抄』
――『首書源氏物語』をめぐって―― / 吉森 佳奈子
――『首書源氏物語』をめぐって―― / 吉森 佳奈子
一 はじめに
二 『首書源氏物語』と『湖月抄』
三 『河海抄』と『首書源氏物語』
高麗人の観相についてのノート
――『花鳥余情』『細流抄』を軸にして―― / 原 豊二
――『花鳥余情』『細流抄』を軸にして―― / 原 豊二
一 はじめに
二 本文異同について
三 『花鳥余情』説再考――同時代的課題の克服――
四 「その相」の指示するもの
五 実隆説の彼方へ
六 まとめにかえて
藤壺の造型――尊子内親王の系譜との関わり―― / 菅原 郁子
一 はじめに
二 史実の「光る」「日の宮」
三 尊子内親王の系譜
四 『源氏物語』における藤壺の系譜
五 むすびに
「夕霧」巻の絵画化
――小野の里と鹿の情景をめぐって―― / 青木 慎一
――小野の里と鹿の情景をめぐって―― / 青木 慎一
一 はじめに
二 「夕霧」巻で絵画化される場面
三 小野の里の「鹿」と夕霧の情景
四 小野の里の絵画化――鹿の描写と詞書の有無から――
五 まとめ
宇治十帖の「つらし」・「心うし」「うし」 / 平林 優子
一 はじめに
二 「つらし」・「心うし」・「うし」
における用例数と使用法
における用例数と使用法
三 宇治十帖の「つらし」・「心うし」・「うし」
四 おわりに
語の表記における仮名字体の「偏り」と「揺れ」
――米国議会図書館蔵源氏物語写本の「ケハヒ」
と「カタハライタシ」の表記―― / 斎藤 達哉
と「カタハライタシ」の表記―― / 斎藤 達哉
一 はじめに――表記史としての仮名写本――
二 仮名表記資料としての米国議会図書館蔵源氏物語写本
三 議会図書館におけるハの仮名の使用原則
四 ケハヒ、カタハライタシの異体仮名組み合わせの「偏り」
五 「揺れ」はどこに生じるのか
六 ハの表記に「揺れ」が生じる背景
七 「例外」の生じる場合
八 まとめ
イェール大学バイネキ稀覯本・手稿図書館蔵
『手鑑帖』の制作事情 / 大内 英範
『手鑑帖』の制作事情 / 大内 英範
一 はじめに
二 『手鑑帖』について、
およびイェール大の日本コレクションのこと
三 見返しの絵について
およびイェール大の日本コレクションのこと
三 見返しの絵について
四 配列と極め札について
五 剥がし、貼りかえについて
六 まとめ――本手鑑の制作事情
九条稙通『和歌伝受書稿』について / 杉本 まゆ子
一 はじめに
二 書誌及び翻刻
三 内容の確認(前半)
四 内容の確認(後半)
五 背景
六 沙弥恵空百首
七 おわりに
『紫式部日記』の叙述態度
――御産の空間における物の怪の描写をめぐって―― / 大津 直子
――御産の空間における物の怪の描写をめぐって―― / 大津 直子
一 はじめに
二 「平らか」なる御産の内実
三 物の怪を打ち負かしたのは誰か
四 描かれる彰子
五 おわりに
戯笑歌にみる歌掛けの技
――万葉集巻十六をもとに―― / 飯島 奨
――万葉集巻十六をもとに―― / 飯島 奨
一 はじめに
二 問題点の所在
三 容貌をあげつらいからかう様式――戯笑歌の場合――
四 容貌をあげつらいからかう様式――紫陽県漢族の場合――
五 容貌をあげつらいからかう様式――モソ人の場合――
六 三社の比較と戯笑歌の原理
七 おわりに
洞天思想の東アジアへの流伝と平安時代の漢詩文
――『本朝文粋』を中心に―― / 土屋 昌明
――『本朝文粋』を中心に―― / 土屋 昌明
一 はじめに
二 洞天の特徴
三 洞天思想と東アジア
四 『本朝文粋』に見える洞天思想の典故
五 おわりに
著者紹介
初出一覧「前編 小山利彦論稿選集」
あとがき――原 豊二 / 斎藤 達哉