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研究書(語学系) 詳細
特殊神饌についての研究
書名かな | とくしゅしんせんについてのけんきゅう |
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著者(編者)名 | 吉野 亨 著 |
著者(編者)名かな | よしの とおる |
ISBNコード | 978-4-8386-0281-0 |
本体価格 | 11,000円 |
税込価格 | 12,100円 |
判型 | A5判上製函入 |
頁数 | 336頁 |
刊行日 | 2015年2月20日 |
在庫 | 有り |
石川松太郎食文化研究奨励賞 授賞
特殊神饌についての研究
序 神饌研究の課題
第一節 神饌とはなにか
――祭りと神饌の意義――
一 神饌とはなにか
二 祭りと神饌の関係性
第二節 神饌をめぐる研究の視点
一 祭りの意義と神饌について
二 神饌に見える信仰と文化
三 事例収集と事例研究
第三節 神饌研究の課題
――分類方法と分析方法の設定――
一 神饌研究における課題
二 分類方法と分析方法の設定
第四節 本研究の目的と構成
一 本研究の目的と意義
二 本研究の構成
第一部 饗応神饌に関する事例研究
第一章 香取神宮大饗祭神饌について
はじめに
第一節 香取神宮の歴史と祭儀
一 香取神宮の歴史
二 香取神宮の年中祭典
神幸祭(例年・式年)・御田植祭・新飯神事・賀詞祭
三 大饗祭の現在
四 かつての大饗祭
第二節 明治期における祭祀改変
一 祭りの変化
二 維新前の香取神宮 ─祭祀・祀職・経済─
三 祭祀改変の経過
四 大饗祭の持続と変容
第三節 大饗祭の意義
一 祭りの連続性
二 二つの新嘗の祭り
三 大饗祭の意義 ─晩稲の新嘗─
第四節 大饗祭神饌の特徴とその形成要因
一 大饗祭神饌の特徴
二 旧儀における大饗祭神饌
三 生業と神饌の関わり
四 盛り付け方と調理技法
――本膳料理との関係について――
おわりに
第二章 彌彦神社大御膳について
はじめに
第一節 彌彦神社の歴史と祭儀
一 彌彦神社の概要
二 大御膳の概要 ――調饌と献撤作法――
三 近世期の大御膳、その概要
四 大御膳の特徴
第二節 年中祭典と大御膳の歴史的変遷
一 明治期における彌彦神社
――上知令と社家の変化――
二 明治初期の彌彦神社における年中祭典
三 年中祭典における大御膳
正月元旦・神幸祭・御神楽・祇園会・新嘗祭
・節分・大晦日
四 大御膳に見える神事の意味
第三節 大御膳の特徴とその形成要因
一 近世期における大御膳献饌の次第
二 天香山命と末裔の神々
三 氏神祭祀
四 地域産業と祭神の関わり
おわりに
第二部 供覧神饌に関する事例研究
第一章 北野天満宮瑞饋神輿について
はじめに
第一節 北野天満宮の歴史と祭儀
一 北野天満宮の概要
二 瑞饋祭の現在
三 瑞饋神輿の由緒と歴史
第二節 瑞饋祭の歴史的変遷とその様相
一 瑞饋祭の由緒とその内容
二 近世期における瑞饋祭
三 瑞饋祭の様相
第三節 瑞饋神輿に見える信仰と生業
一 西京神人と神役負担
二 近世期における西京神人
三 西京神人と御供所
四 瑞饋神輿の特徴とその形成要因
おわりに
第二章 御上神社若宮相撲神事のずいき御輿について
はじめに
第一節 御上神社の歴史と祭儀
一 御上神社の創始と神仏習合
二 神領としての三上山と野洲川
三 神舘と宮座
四 御上神社の年中祭典
春祭り・御田植祭り・山上祭・影向祭
・神御衣祭・忌火祭
第二節 若宮相撲神事とずいき御輿
一 現在の若宮相撲神事とずいき御輿
二 若宮相撲神事の歴史的変遷
三 「御菓子盛」の変遷
第三節 若宮相撲神事の位置づけと意義
一 若宮相撲神事
二 近世期における御上神社の年中行事
三 若宮相撲神事の意義
第四節 ずいき御輿の特徴とその形成要因
一 飾り付けに見える風流
二 地域生業と農水産物
おわりに
第三部 生調に関する事例研究
第一章 気多神社鵜祭について
はじめに
第一節 気多神社の歴史と祭儀
一 気多神社の創始
二 気多神社の年中祭典
門出式・平国祭・例大祭(蛇の目神事
・流鏑馬神事)・鎮花祭・御贄祭・奥宮例祭
三 現行の鵜祭
第二節 かつての鵜祭
一 鵜祭の歴史的変遷
二 鵜祭と鵜捕部
第三節 鵜祭伝承と鵜浦
――鵜を供えることの意味とその要因――
一 縁起に見える鵜祭伝承
二 縁起以外の鵜祭の伝承
三 気多社と鵜浦の関係性
おわりに
結 特殊神饌の特徴とその形成要因
第一節 総括
① 神社周辺地域における生業及び信仰
② 食文化と風流
第二節 研究の展望
① 事例研究の蓄積と類型化
――比較研究への展開に向けて――
② 食文化との関係性
③ 神饌と饗宴
初出一覧/あとがき/索引