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[古記録文化論書影]

古記録文化論

書名かな こきろくぶんかろん
著者(編者)名 三橋 正 著
著者(編者)名かな みつはし ただし
ISBNコード 978-4-8386-0290-2
本体価格 5,000円
税込価格 5,500円
判型 A5判上製カバー装
頁数 432頁
刊行日 2015年11月7日
在庫 品切れ中

古記録を読み解く
 平安時代の文化と云えば、和歌や物語ばかりが持てはやされるが、(中略)三橋さんは古記録を精読して、漢字で日記を書いた人々の精神構造を探り、生活と文化を考え、日本文化史の中で重要な位置を占める、貴族文化の特質を明らかにしようとした。
 日々の人間の暮らしや営みから生成される「文化」を、世界的にも稀な第一等史料である「古記録」から分析する試みが、著者・三橋正の「古記録文化論」なのだと言えよう。


『古記録文化論』の刊行によせて─三橋正さんの思い出
              …………………………大隅和雄
第一部 古記録文化論
 古記録文化の形成と展開
  ─平安貴族の日記に見る具注暦記・別記の書き分けと統合
 『小右記』と『左経記』の記載方法と保存形態
  
─古記録文化の確立
 藤原実資と『小右記』
 「日本宗教史」の視座

第二部 『源氏物語』論
 座談会 歴史文献としての『源氏物語』
       黒板伸夫・三橋正 〈司会〉上原作和
 怨霊と伊勢斎王─六条御息所をめぐって
 死と穢─夕顔の死をめぐって
 男の出家
 明石入道と住吉信仰
 女の出家
 仏像の在処─八宮の仏像をめぐって(1)
 仏像の在処─八宮の仏像をめぐって(2)
 「宇治十帖」における「出家」

第三部 ことばと文化のミニ講座
 1 神様の数え方─神様は「一柱、二柱……」で数える。何で?
 2 「仏」は「死人」?─「仏様」は「悟った人」なのに何で?
 3 「国分寺」と「御岳」─地名から仏教文化の展開を探る
 4 平安時代の漢文日記─『小右記』を読む
 5 日本最古のアンケート?─『諸社禁忌』について
 6 「仏教公伝」とは?─仏教の伝来と日本の神
 7 かわいい子には旅をさせよ
 8 日食は見ましたか? お祈りはしましたか?
 9 「神道」の成立について

第四部 比較宗教史研究
 二〇一一年一月 出エジプト記
 日本仏教の形成と神道
 Evolution of Japanese Buddhism and Shintoism
       ……………………………英文訳・小貫隆一
初出一覧
三橋正 略年譜
『古記録文化論』解題…上原作和
索引…関口崇史

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