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原典でたどる仏教哲学入門 Ⅰ 釈迦の教え
書名かな | げんてんでたどるぶっきょうてつがくにゅうもんいち しゃかのおしえ |
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著者(編者)名 | 三上 満 著 |
著者(編者)名かな | みかみ みつる |
ISBNコード | 978-4-8386-0470-8 |
本体価格 | 2,300円 |
税込価格 | 2,530円 |
判型 | A5判並製カバー装 |
頁数 | 400頁 |
刊行日 | 2017年3月30日 |
在庫 | 品切れ中 |
釈迦の深遠な思想を、誰にでもわかりやすく理解してもらえるよう、さまざまな工夫がなされている。「我」を巡る問題に焦点を据え、覚りの内実をその独自の修習法と関連付けて有機的に説き明かすことによって、単なる知識の習得だけでなく、読者の理解を「腑に落ちる」次元へと誘う一書である。
* 仏教専門用語は必ず現代語に直すか解説を伴って使用した
* 経文などの仏典は原則として現代語で紹介した
* 論拠となる原典(経文)を洩れなくあげ、読者の判断に供するとともに、原始経典そのものへの理解を促すものとした
* 知識的なものは頁を改めてまとめて論じた
* 釈迦の生涯を別立てで手短に紹介し、その人となりの理解に供した
はじめに
凡例
第一章 自己、欲望、無我
第1節 欲望と自己
第2節 無我と無我説
第3節 最初期経典の非我説
第4節 五蘊非我説
第5節 五蘊と無我説
知識の頁
1-1 原始経典
1-2 小部経典と最初期経典
1-3 結集と部派分化
第二章 無常と無我
第1節 アートマンとブラフマン
第2節 無常
第3節 五蘊無常と無我説
知識の頁
2-1 バラモン教
2-2 新興自由思想―六師外道とジャイナ教
第三章 縁起と覚り
第1節 縁起の理法
第2節 十二支縁起(説)
第3節 最初期経典と縁起説
第4節 アーガマ経典と十二支縁起説
第5節 覚りと縁起
第6節 名色の内実
第7節 名色と言語学
知識の頁
3-1 六入(六処、六入処、六内処)関連教説
3-2 三法印
第四章 縁起と空
第1節 相互依拠性と縁起
第2節 龍樹と『中論』偈
第3節 説一切有部と縁起(説)の変貌
第4節 龍樹と縁起
第5節 龍樹と空
第6節 縁起と縁起説
知識の頁
4-1 大乗仏教と龍樹
4-2 説一切有部の五位七十五法
第五章 覚り、解脱、涅槃、止観
第1節 覚りの境地
第2節 釈迦の達成
第3節 二つの解脱
第4節 止観行(業)
第5節 涅槃への瞑想─観察(ヴィパッサナー)瞑想
第6節 二つの涅槃(ニルヴァーナ)
知識の頁
5-1 覚りを導く瞑想「四禅」
5-2 アーガマ経典の伝える成道(正覚)の型
5-3 アーガマ経典の伝える覚りの中身
5-4 覚りで修得されたとされる事項(縁起、四諦以外)
5-5 覚りの境地を表す言葉と四向四果説
5-6 四無色界定(四無色処定)と想受滅
5-7 三界九地説
第六章 四諦(四つの真理)、無記、中道、慈悲
第1節 縁起説と四諦説
第2節 相応部経典と四諦説
第3節 教説の場と四諦説
第4節 八正道
第5節 無記
第6節 無記という姿勢の所以
第7節 中道
第8節 慈悲
知識の頁
6-1 帰依の形式
6-2 過去仏伝承と燃燈(仏)授記
釈迦生涯の出来事
生涯 I 誕生から苦行訣別まで
(1) 誕生伝承
(2) 若年期の悩み
(3) 四門出遊伝承
(4) 結婚と子供
(5) 出離、出家
(6) チャンダとカンタカとの別れ
(7) 求道
(8) 苦行
(9) スジャータの供養伝承
知識の頁
Ⅰ-1 釈迦の伝記書
Ⅰ-2 釈迦の生没年
Ⅰ-3 誕生日
Ⅰ-4 誕生の地
Ⅰ-5 釈迦の名前、呼称
Ⅰ-6 家系、出自
生涯 II 降魔成道からコーサラ国での布教まで
(1) アーガマ経典の降魔伝承
(2) 仏伝の降魔伝承
(3) 仏伝の伝える覚り
(4) 開教まで(梵天勧請)
(5) 初転法輪
(6) 初転法輪直後の経過と有力な援助者と弟子の帰依
[1] ヤサとその親族の帰依
[2] ウルヴェーラーでのカッサパ三兄弟の帰依
[3] ビンビサーラ王の庇護
[4] サンジャヤの弟子サーリブッタとモッガラーナ
の帰依
(7) カピラヴァットゥ帰郷初伝から推察される史実
(8) 帰郷前後の出来事
[1] 大カッサバの入信
[2] 給狐独長者による祇園精舎の寄進
(9) コーサラ国での布教活動
[1] パセーナディ王の帰依
[2] ヴィサーカ夫人(ミラーガの母)の寄進
[3] 盗賊アングリマーラの出家入信
知識の頁
Ⅱ-1 釈迦関連のシャカ族系図
Ⅱ-2 マハーバジャーパティ―等シャカ族女性の出家
生涯 III デーヴァダッタの離反から入滅まで
(1) デーヴァダッタの離反
(2) シャカ族の滅亡
(3) 最後の遊行1
[1] 「七不退法(衰退しないための法)」の教説
[2] サーリプッタとの法話
[3] 遊女アンパバーリの帰依
[4] 雨安居時の大病とアーナヘンダへの教え
[5] 命を捨てる決意の表明とそのいきさつ
(4) 最後の遊行2
[1] 正説吟味についての四大教法
[2] 鍛冶工チュンダの饗応と死に至る病
[3] 入滅の床へ
[4] 死後への備えと最後の弟子スッバダの出家
[5] 臨終と最後の言葉
知識の頁
Ⅲ-1 釈迦三十二相と剃髪
Ⅲ-2 釈迦十大弟子
Ⅲ-3 教化活動範囲
引用原点と参考文献
主要事情索引