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研究書(文学系) 詳細

2017_1209

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夏目漱石芥川龍之介論考

書名かな なつめそうせきあくたがわりゅうのすけろんこう
著者(編者)名 仁平道明 著
著者(編者)名かな にへいみちあき
ISBNコード 978-4-8386-0707-5
本体価格 9,000円
税込価格 9,900円
判型 A5上製函入
頁数 424頁
刊行日 2017年12月9日
在庫 在庫あり
本書に収めた論や報告は、流行を追ったり、多くの研究者が研究しているおもしろそうな問題だからなどと考えて書いたものはないつもりである。従来の読み方があまりといえばあまりの誤読に思われ、これでは作品と作者がかわいそうだと思ったところから出発して書いたものもないではないが、多くは、自分が生まれて育ってきたところ、そして生きてきた時間の集積が出発点になっている、その論を書く必然性が自分の歴史の中にあるものである。(「あとがき」より)

【第Ⅰ部 夏目漱石論考】

ロンドンの漱石、帰ってきた漱石
  ─「渡航日記」・クレイグ・オックスフォード―
漱石の美術への関心
  ─THE STUDIOの剥ぎ取られた絵─
夏目漱石における朝鮮
  ─朝鮮人モ居ル是モスキダ─
「坊っちやん」の家族愛
「吾輩は猫である」と「坊っちやん」
  ─「落雲館事件」と「咄喊事件」をめぐって─
「野分」の構造と主題
  ─高柳と中野の関係を手がかりにして─
汝の目のまへに取て
  ─「三四郎」の構図─
美禰子の結婚
  ─「主体的な選択」・明治民法─

【第Ⅰ部 夏目漱石論考《付録》】
漱石の父直克は「なおかつ」か「なおよし」か
漱石文庫蔵「博士号辞退に関する文献」について
一平と「漱石先生」
漱石の「貸した本」(翻刻と解説) (仁平道明・河合隆司)

【第Ⅱ部 芥川龍之介論考】

芥川龍之介「野呂松人形」の創作方法
  ─体験の虚構─
「芋粥」の構図
芥川龍之介の〈仮構の生〉
  ─その創作の機構─
芥川龍之介と『禅林句集』
  ─「百草」「夜来花」「愁人」「空中花」─
やさしい偸盗たち
  ─芥川龍之介における〈救済〉と〈ゆるし〉─
慌しく遠のいて行くもう一人の足音
  ─芥川龍之介「地獄変」試読─
芥川の二つの「尾生の信」
「藪の中」とO・ヘンリの「運命の道」
〈「藪の中」とO・ヘンリの「運命の道」〉再論
「雛」試論
  ─「意地の悪い兄」のためのレクイエム─
芥川龍之介における〈歴史〉
  ─「雛」・開化・蝙蝠傘─
「一塊の土」試読
  ─「情ない」「一家」への嘆き─
芥川は「鼻」を読んだか
〈開かれた結末〉〈閉じられた結末〉の二元論をこえて

初出等一覧
あとがき



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