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更級日記と東国の風景

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更級日記と東国の風景

書名かな さらしなにっきととうごくのふうけい
著者(編者)名 元吉 進 著
著者(編者)名かな もとよし すすむ
ISBNコード 978-4-8386-0480-7
本体価格 3,000円
税込価格 3,300円
判型 四六判上製カバー装
頁数 272頁
刊行日 2018年9月25日
在庫 品切れ中

作者孝標女が見た東国の風景とは

 『更級日記』に書かれたすべての記事は、少女期から晩年までの四十余年に亘る、作者菅原孝標女にとってかけがえのない思い出の数々である。
 とりわけ多感な少女時代の三年あまりを過ごした上総国は、作品にどのような影響を与えているのだろうか。
 作者と東国とを結びつける歴史的かつ現実的な背景を、作者が見たであろう「東国の風景」をキーワードとして、さまざまな角度から考察する。






【目次】

 Ⅰ  東国の風景論

1『更級日記』上京の記の表現について

2『更級日記』の薬師仏をめぐって─「木への視線」について─

3『更級日記』「木ぞ三つ立てる」再考

4『更級日記』の「ちちぶの山」について─父と娘の東国─

5『更級日記』と上総国笠森観音

6『更級日記』と夕顔の花─夕顔憧憬の背景を探る─

7『更級日記』の橋の記述をめぐって─断橋の風景─

8『更級日記』における舟の記述をめぐって


 Ⅱ 息長氏をめぐって

9『更級日記』の風の表現─「おきながといふ人」をめぐって─

10『更級日記』の「おきながといふ人」をめぐって
    ─孝標女の父祖意識─

あとがき

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