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研究書(語学系) 詳細

近代日本語の当為表現 waku

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近代日本語の当為表現

書名かな きんだいにほんごのとういひょうげん
著者(編者)名 湯浅彩央 著
著者(編者)名かな ゆあささお
ISBNコード 978-4-8386-0716-7
本体価格 8,800円
税込価格 9,680円
判型 A5判上製カバー装
頁数 230頁
刊行日 2019年3月5日
在庫 有り

※10冊以上購入ご希望の場合には別途ご連絡下さい
本書は、対象とする時代を近世以降に絞り、否定助辞の条件表現、禁止表現との比較・対照を行い、先行研究では解明されなかった点に迫ろうとするものである。

目次

序章 研究の視点と方法
   第一節 研究の立場と範囲
   第二節 考察の手順
   第三節 研究史

第一章 江戸語における否定表現・当為表現のヌ系から
    ナイ系の変遷について
      ――話者と聞き手の社会的関係・親疎関係――
   はじめに
   第一節 変遷の様子
      一 否定表現
      二 当為表現
   第二節 場面・人間関係による使用状況
      一 段階の設定
      二 場面別による否定表現の様子
      三 場面別による当為表現の様子
   本章のまとめ

第二章 関東地方における当為表現
   はじめに
   第一節 前項部の様子(ナケレバ・ナクテハを中心に)
      一 江戸語・東京語資料の調査結果
      二 言語地図の模様
        一 大橋地図
        二 GAJ
   第二節 後項部の様子(ナラナイ・イケナイを中心に)
      一 江戸語・東京語資料の調査結果
      二 言語地図の模様
        一 大橋地図
        二 GAJ
   本章のまとめ

第三章 近世以降の東西方言における禁止表現の史的研究
      ─当為表現との関わりから─
   はじめに
   第一節 調査資料
   第二節 GAJの様子
   第三節 文献資料の様子
      一 上方語・関西語
      二 江戸語・東京語
   第四節 当為表現との比較
      一 上方語・関西語
      二 江戸語・東京語
   本章のまとめ

第四章 近世期尾張地方における当為表現
   はじめに
   第一節 調査資料
   第二節 当為表現の様子
      一 洒落本の場合
      二 雑俳の場合
   第三節      禁止表現の様子
   第四節      GAJとの比較
   本章のまとめ

第五章 近世期尾張方言資料における当為表現・禁止表現
   はじめに
   第一節 先行研究
   第二節 ナラン・イカン・アカンの様子
      一 ナラン系
      二 ナラナイ系
      三 イカン系
      四 イケナイ系
      五 アカン系
   第三節 当為表現・禁止表現の比較
         ――言語地図との対照

      一 後頂部
      二 前頂部
        一 当為表現
        二 禁止表現
   本章のまとめ

第六章 
国語教科書における当為表現の変化
     ――明治から昭和二〇年代にかけて――
   はじめに
   第一節 近世後期から明治・大正にかけての様子
      一 江戸語・東京語の場合
      二 関西語の様子
   第二節 国定国語教科書以前の小学読本の様子
   第三節 国定国語教科書の様子
   第四節 否定助辞の様子
   本章のまとめ

第七章 
当為表現の全国分布とその解釈
   はじめに
   第一節 GAJの分布とその解釈
      一 当為表現(前頂部)の様子
      二 恒常仮定の様子
      三 当為表現(後頂部)の様子
      四 禁止表現の様子
   第二節 NLJ
      一 当為表現の様子
      二 禁止表現の様子
   第三節 両図の比較・対照
      一 仮定条件(前頂部)の分布模様
      二 仮定条件(後頂部)の分布模様
      本章のまとめ

終章 近代日本語研究における中央語と方言

 おわりに
  参考文献
  索引

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