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研究書(文学系) 詳細
平安中期和歌文学攷
書名かな | へいあんちゅうきわかぶんがくこう |
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著者(編者)名 | 武田早苗 著 |
著者(編者)名かな | たけださなえ |
ISBNコード | 978-4-8386-0725-9 |
本体価格 | 11,000円 |
税込価格 | 12,100円 |
判型 | A5判上製カバー装 |
頁数 | 408頁 |
刊行日 | 2019年12月15日 |
在庫 | 有り |
第一部では『和泉式部日記』と『和泉式部集』を中心に、また第二部では歌集・日記から家集や物語まで、著者独自の考察を多角的に展開する。
目 次
凡 例
第一部 和泉式部攷
第一章 『和泉式部日記』考
㈠ 『和泉式部日記』冒頭部試論
はじめに
一 「同じ声」の意味するもの
二 時鳥と「同じ声」
三 『和泉式部日記』歌の「同じ枝に」が意味するもの
おわりに
㈡ 「女」が恋心を意識した時
はじめに
一 とまどう「女」
二 「女」の恋心
おわりに
㈢ 「女」の境遇
はじめに
一 為尊親王と「歩き」
二 和泉式部と勘当
三 「人」の意味するもの
おわりに
㈣ 「宮」の和歌の特性
はじめに
一 「宮」の和歌の表現
二 「女」の和歌の表現
おわりに
第二章 『和泉式部集』考
㈠ 和泉式部百首「恋」歌群
はじめに
一 部立名と歌語
二 和泉式部百首の「恋」部と四季部との弁別意識
おわりに
㈡ 「佐野の舟橋」詠
はじめに
一 「佐野の舟橋」を詠んだ訳
二 「いつみてか」詠の意味するもの
おわりに
㈢ 『和泉式部続集』五十首和歌をめぐって
はじめに
一 『和泉式部日記』と五十首和歌の等質性
二 『和泉式部日記』中の「折」
おわりに
㈣ 『和泉式部続集』日次詠歌群をめぐって
はじめに
一 『和泉式部日記』と日次詠歌群の等質性
二 日次詠歌群の成立
おわりに
㈤ 和泉式部の恋・小式部内侍の恋
はじめに
一 「かたらふ人おほかりなどいはれける女」をめぐって
二 和泉式部・小式部内侍の周辺
三 「大江山」歌の背景
おわりに
第二部 歌集とその周辺
第一章 『古今集』とその周縁
㈠ 唐草装飾本『小町集』の位置
はじめに
一 『小町集』の諸本
二 流布本の構成
三 唐草装飾本『小町集』の位置付け
四 「小町詠的なるもの」の変容
おわりに
㈡『古今集』にみる僧正遍昭
はじめに
一 良峰宗貞の入集歌
二 遍昭と西寺の柳、秋の野
三 遍昭と『古今集』の配列
おわりに
㈢ 『古今集』四季部の歌枕
はじめに
一 『古今集』に見える歌枕
二 『古今集』歌枕詠の有り様からその意図を探る
三 「志賀の山越え」について
おわりに
㈣ 『古今集』旋頭歌から『源氏物語』へ
はじめに
一 『古今集』の旋頭歌
二 旋頭歌の有り様
三 『古今集』の旋頭歌が紡ぎ出すもの
四 夕顔と玉鬘
おわりに
第二章 日記・家集・物語の周縁
㈠ 『蜻蛉日記』求婚時贈答歌を読む
はじめに
一 求婚の和歌
二 贈答歌の背景
おわりに
㈡ 『蜻蛉日記』「移ろひたる菊」の意味するもの
はじめに
一 菊と「移ろひ」
二 「移ろひたる菊」の美
三 「うつろひたる菊」と「嘆きつつ」の和歌
おわりに
㈢ 重之女百首の編纂意識
はじめに
一 『重之女集』の構成意識
二 歌材、歌語から辿る構成意識
三 季節の詠みかえ
四 歌語詠み分けの意識
五 新しい表現の模索
六 和泉式部百首との先後
七 重之女百首の成立
おわりに
㈣ 『重之女集』の成立
はじめに
一 重之とその子女
二 序文の作者
三 重之女百首歌の成立と『重之女集』の成立
四 『重之女集』と『和泉式部集』
おわりに
㈤ 『源氏物語』の「田舎」と明石君・玉鬘・浮舟
はじめに
一 「田舎」とその関連語
二 明石君と「田舎」
三 玉鬘と「田舎」
四 「田舎」と浮舟
おわりに
㈥ 小式部内侍「大江山」歌の背景
はじめに
一 「大江山」歌をどう読むか
二 「天の橋立」をめぐって
三 「大江山」歌が詠出された場
おわりに
㈦ 『雫ににごる』と先行作品
はじめに
一 『雫ににごる』と『源氏物語』
二 『雫ににごる』と『海人の刈藻』
三 『雫ににごる』と先行和歌
おわりに
あとがき
初出一覧
索 引