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研究書(文学系) 詳細
異貌の『源氏物語』
書名かな | いぼうのげんじものがたり |
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著者(編者)名 | 藤井由紀子 著 |
著者(編者)名かな | ふじいゆきこ |
ISBNコード | 978-4-8386-0749-5 |
本体価格 | 8,000円 |
税込価格 | 8,800円 |
判型 | A5判上製カバー装 |
頁数 | 284頁 |
刊行日 | 2021年5月10日 |
在庫 | 品切れ中 |
『源氏物語』とは何か
中古・中世の物語文学を研究してきた著者はじめての論文集。
【目次】
凡例
第Ⅰ部 『源氏物語』という「物語」
第一章 光源氏の「日記」考
はじめに
一 日記の役割
二 「物語」の根源
三 「ひが事」のなかの〈史実〉
おわりに
第二章 「昔物語」考
はじめに
一 「昔物語」の定義
二 「昔物語」が指し示すもの
三 「昔物語」という表現の意図
四 『源氏物語』の時間意識
おわりに
第Ⅱ部 『源氏物語』を〈読む〉ということ
第一章 藤壺の宮の「女心」
はじめに
一 「わがかう思ふ」の解釈
二 古注釈に見られるバイアス
三 「おほかたに」歌の解釈
おわりに
第二章 須磨の暴風雨
はじめに
一 八百万の神
二 鳴る神
三 住吉の神
おわりに
第三章 「静かなる」六条院
はじめに
一 六条院の理想性
二 六条院の〈栄華〉の本質
三 准太上天皇という位
おわりに
第Ⅲ部 六条御息所論
第一章 『源氏物語』の霊魂観
はじめに
一 遊離魂とは
二 人魂が現れるとき
三 「もの思ひ」と遊離魂
四 「心」と「魂」
おわりに
第二章 六条御息所の「心の執」
はじめに
一 死後も物語に現れる人々
二 「もののけ」の定義
三 夢に現れることの意味
四 もののけの「心」
五 もののけ退場の論理
おわりに
第三章 鈴虫巻の六条院
はじめに
一 六条院の秋の町
二 「八月」の六条院
三 「ところせき」六条院、「静かなる」仙洞御所
おわりに
第Ⅳ部 「夢」と「猫」の表現史
第一章 柏木の猫の夢
はじめに
一 「猫」と懐妊
二 〈懐妊を表す夢〉の特徴
三 柏木の夢の表現の論理
おわりに
第二章 〈懐妊をめぐる夢〉の諸相
はじめに
一 説話における懐妊の夢
二 父と〈祈り〉
三 物語における懐妊の夢
四 〈密通〉と夢
おわりに
第三章 平安文学における猫
はじめに
一 〈擬人化〉される猫
二 猫と夢
三 猫と「心」
おわりに
初出一覧
あとがき
索引