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研究書(文学系) 詳細
うつほ物語
―国譲巻の世界
書名かな | うつほものがたり―くにゆずりまきのせかい |
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著者(編者)名 | 伊藤禎子 編著 |
著者(編者)名かな | いとうていこ |
ISBNコード | 978-4-8386-0763-1 |
本体価格 | 8,000円 |
税込価格 | 8,800円 |
判型 | A5判並製カバー装 |
頁数 | 298頁 |
刊行日 | 2021年11月24日 |
在庫 | 有り |
【目次】
序『国譲』巻とは
本文鑑賞編
1、「俊蔭」 ①太政大臣(藤原氏)の賀茂詣で
2、「俊蔭」 ②兄弟の契り
3、「藤原の君」 ①源正頼の登場
4、「藤原の君」 ②あて宮求婚譚の始まり
5、「忠こそ」 橘家の帯、一条北の方の策略
6、「春日詣」 藤原の君(源正頼)と忠こその邂逅
7、「嵯峨の院」 兄の秘密の恋の相談
8、「祭の使」 ①兄・季明から弟・正頼へのお願い
9、「祭の使」 ②仲忠、女君たちの演奏を聞く(1)
10、「吹上・上」 源涼の育つ吹上の地へ、訪問計画
11、「吹上・下」 朱雀帝の宣旨、
「仲忠に女一の宮を与える」
12、「菊の宴」 ①実忠、あて宮への妄執
13、「菊の宴」 ②実忠、北の方と自覚なき邂逅
14、「あて宮」 ①あて宮の入内、実忠・仲澄の絶望
15、「あて宮」 ②仲澄、死す
16、「内侍のかみ」 朱雀帝の戯れ
17、「沖つ白波」 仲忠と涼、十五夜の合奏
18、「蔵開・上」 后の宮と仁寿殿の不仲
19、「蔵開・中」 ①仲忠の講読と后の宮
20、「蔵開・中」 ②梨壺懐妊の報
21、「蔵開・下」 大納言忠俊、妻との仲違い
22、「国譲・上」 ①立坊争いへの幕開け
23、「国譲・上」 ②太政大臣・季明の心残り
24、「国譲・上」 ③実忠の「心長さ」
25、「国譲・上」 ④近澄、女二の宮を想う
26、「国譲・上」 ⑤正頼、藤原兼雅・仲忠親子を恐れる
27、「国譲・上」 ⑥仲忠、女君たちの演奏を聴く(2)
28、「国譲・上」 ⑦藤壺、東宮の近辺を聞き出す
29、「国譲・上」 ⑧正頼、「中納言には実忠を」
30、「国譲・中」 ①大臣大饗、「昔」を懐古
31、「国譲・中」 ②正頼、産後のお世話
32、「国譲・中」 ③女一の宮、懐妊
33、「国譲・中」 ④仲忠、忠こそに石帯を見せる
34、「国譲・中」 ⑤桂邸での憩いの時間
35、「国譲・中」 ⑥仲忠ら、蹴鞠をする
36、「国譲・中」 ⑦実忠、北の方と対面
37、「国譲・下」 ①后の宮、動く
38、「国譲・下」 ②「左大臣、仲忠の朝臣と
なむまつりごつべき」
39、「国譲・下」 ③新帝、女御の順を決める
40、「国譲・下」 ④太政大臣忠雅、妻との仲違い
41、「国譲・下」 ⑤移りやすき人の心
42、「国譲・下」 ⑥新帝、宣旨を渡す
43、「国譲・下」 ⑦在原忠保、復帰
44、「国譲・下」 ⑧女一の宮、出産
45、「国譲・下」 ⑨嵯峨院大后の宮の恨み
46、「楼の上・上」 仲忠と宰相の上の出逢い
47、「楼の上・下」 京極殿の過去
論文編
(1)「国譲」巻論、過去と記憶の再生産 伊藤禎子
(2)「国譲」巻における「うつほ」
―閉じられた空間と、動き出す過去 毛利香奈子
(3)「祭の使」巻と「国譲・上」巻の重なりについて
―長編化への構造的変遷の方法 鈴木まみ
(4)立坊争いと夫婦関係
―忠雅夫妻の挿話における二層構造の「語り」
増田高士
(5)后の宮、「悪女」という造形の偽装 新里千佳
(6)源実忠、〈生〉と〈死〉の漂流 田嶋知子
(7)源実正の存在意義 高橋 悠
(8)女二の宮を覗く仲忠
―立坊争いと求婚騷ぎのはざまで 小野寺拓也
あとがき
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