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研究書(文学系) 詳細
文学における「意識」
―その心的世界を探る―
書名かな | ぶんがくにおける「いしき」―そのしんてきせかいをさぐる― |
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著者(編者)名 | 増満圭子 著 |
著者(編者)名かな | ますみつけいこ |
ISBNコード | 978-4-8386-0768-6 |
本体価格 | 8,000円 |
税込価格 | 8,800円 |
判型 | A5判並製カバー装 |
頁数 | 316頁 |
刊行日 | 2022年5月20日 |
在庫 | 有り |
【目次】
はじめに
第一部 「意識」とはなにか
第一章 「意識」の手がかり
一 見えない世界
二 漱石の捉えようとした「意識」
三 意識と心理、そして宗教
四 ドイルの迷い込んだ道
五 そして新たに、「意識」なるものへ
第二章 文学に表された「意識」―「夢」と「覚醒」
一 再び「レキシントンの幽霊」
二 意識の構造
三 「眠る」という行為
四 「眠り」の先へ
五 「目覚め」にむかって
第二部 現代文学における「意識」
第一章 場と閉塞―小川洋子『密やかな結晶』
一 「島」
二 隠し部屋
三 不条理
四 解放
第二章 戦後の風景―乃南アサ『水曜日の凱歌』
一 背景
二 鈴子の位置
三 がらんどうの風景
四 こどもから大人へ
五 おわりに
第三章 もうひとつの世界
―桐野夏生『アンボス・ムンドス』
一 恋愛の思惑
二 子供たちの「むこう側」
三 さらに向こう側にある視線
―ある「小説家」というカテゴリー
四 さらに、もう一つの意識
第四章 もう一人の「私」―桐野夏生『柔らかな頬』
一 「自己」の中の錯綜
二 「生い立ちの記」から
三 錯綜する「真実」
四 「ずれ」と「折り合い」
五 それでも、「生きる」
第五章 家族・そして表された「個」
―村上龍『最後の家族』
一 父親
二 息子
三 それぞれの視点
四 おわりに
第六章 不条理―吉田修一「怒り」
一 「怒」の意味
二 『砂の女』からの手がかり
三 『悪人』との共通性
補 現代漫画『進撃の巨人』における「怒り」
第七章 身体―東野圭吾『分身』
一 「家族」空間への回帰
二 孤立する生
三 医学への警告
四 バーチャル・リアリテイ
第八章 読者の眼―帚木蓬生『臓器農場』
一 もう一つの現代
二 それぞれの現場から
三 反転する意識 暴かれた実体
四 現代社会への提言
五 おわりに 現代小説の可能性
第九章 「イエ」意識―箒木蓬生『空夜』
一 コミュニティと個
二 家族と個人
三 解放のゆくえ
第十章 児童文学にみられる意識世界
―三浦哲郎『ユタと不思議な仲間たち』
はじめに
一 「ユタ」という少年
二 「座敷わらし」の意味
三 舞台化されたユタ
おわりに
初出一覧
参考文献
あとがき
索引