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研究書(語学系) 詳細
分化論
―統語論の構築―
書名かな | ぶんかろん―とうごろんのこうちく― |
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著者(編者)名 | 鬼山信行 著 |
著者(編者)名かな | おにやまのぶゆき |
ISBNコード | 978-4-8386-0774-7 |
本体価格 | 11,000円 |
税込価格 | 12,100円 |
判型 | A5判上製カバー装 |
頁数 | 316頁 |
刊行日 | 2023年1月20日 |
在庫 | 有り |
結合が分化を実現する!?
「分化論」と名付けたこの研究は主要な内容として名詞修飾、名詞述語文、従属節と主節の関係、これらに関わり合いを持ついくつかの事柄の分析などを含んでいる。名詞修飾と名詞述語文の関連は想像しやすいが、従属節と主節の関係は縁遠く見えるだろう。これらをつなぐのが、構造が分化を原理とするという概念化である。名詞修飾の研究の中で得られたもので、名詞述語文に密接なかかわりを持つのは明らかで文全般にも容易に拡張されるが、従属節と主節の間の関係にまで及ぶというのは驚きかもしれない。しかし、それはこの関係の一つの謎を解決するために何としても必要なのである。 一序章より一
明らかになるのは、要素の結合はそのまま分化となるという逆説的な言語の姿である。
緒 言
表示・用語について
序 章
1.この研究について
2.従属節にかかわる疑問
3.従属節が関係する相手(1)
4.従属節が関係する相手(2)
5.従属節にかかわる同一性と非対等性
6.以下の章について
第1章 分化する構造
0.はじめに
1.名詞修飾と構造の分化
1.1.名詞修飾の二種の配置
1.2.第三の配置?
1.3.分化する構造
2.分化の積み重ねと両翼
3.三種類の意味要素
4.分化と〈存在の型〉、〈側面の型〉
5.〈存在の型〉、〈側面の型〉と世界
6.補いの起こりやすさ
7.他の研究と鬼山(1990, 2000b)の対応
8.結び
第2章 仮定と観察と予想(1)
0.はじめに
1.原線的事項
語・範疇・素性
存在論
2.分化・階層
分化
翼
階層
再現
3.規格
規格化
資材
4.補いと音形の反映のある関係構築的性格
5.意味
6.結び
第3章 文における〈事象の型〉の分化
0.はじめに
1.名詞述語文の体系における対称性
1.1.措定文・指定文の分析
1.2.対称性/対照性
1.3.名詞修飾と文
1.4.「同定」をめぐって
2.文における〈事象の型〉の分化
2.1.〈存在の型 側面の型〉の分化
2.2.〈存在の型〉が必要なのか?
2.3.動詞述語文・形容詞述語文への拡張
3.先行研究について
4.結び
第4章 仮定と観察と予想(2)
0.はじめに
1.分化の可視化
2.環境
3.設定に関して
4.結び
第5章 従属節と分化、文の階層
0.はじめに
1.従属節と文の階層
2.従属節A類と分化
2.1.従属節A類と主節の範疇
2.2.同一性と対照性/非対等性
3.従属節B類の〈時制〉と〈事象〉
4.従属節C類と〈モダリティ〉
4.1.〈モダリティ〉
4.2.従属節C類と分化
4.3.従属節C類の関係構築的性格と〈モダリティ〉
5.分化・階層と従属節
5.1.条件性を持つ従属節の体系
5.2.条件性・真実性の階層
6.結び
第6章 仮定と観察と予想(3)
0.はじめに
1.階層と分化
文と節
階層
先における無効化
現れと分化
分化の種類
析出分化
分裂分化
分化の積み重ねの一つの場合
2.D段階?
3.補い
4.結び
第7章 析出分化、階層固有の分化ほか
0.はじめに
1.二つの階層における主語
2.値の算出と採取
3.階層固有の分化
3.1.〈時空〉の表現
3.2.〈話題〉
4.不発の分化
4.1.不発の分化の発生
4.2.名詞修飾の断片と文
5.〈焦点〉
6.意味と統語論的実質
7.結び
終 章
概観
明らかになったこと・可能性など
課題
展望
その他
付 録
参考文献
後 記