研究書(文学系) 詳細
戯作と艶本
馬琴から英泉へ、艶本化の水流
書名かな | げさくとえほん ばきんからえいせんへ、えほんかのすいりゅう |
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著者(編者)名 | 板坂則子 著 |
著者(編者)名かな | いたさかのりこ |
ISBNコード | 978-4-8386-0775-4 |
本体価格 | 17,000円 |
税込価格 | 18,700円 |
判型 | A5判上製カバー装 |
頁数 | 468頁 |
刊行日 | 2023年2月10日 |
在庫 | 有り |
艶本を楽しみ、それを通しての人流を読み解く、艶本を紹介する研究書。
巻頭カラー図版
『艶本多歌羅久良』
『春窓秘辞』
はじめに
凡例
第一章 馬琴と艶本
第一節 『艶本多歌羅久良』─曲取主人の艶本附文
一 歌麿『艶本多歌羅久良』について
二 序文と上冊附文
三 中冊・下冊の附文
四 馬琴と『艶本多歌羅久良』
第二節 『代夜待白女辻占』─馬琴と『耳食録』
一 『代夜待白女辻占』について
二 『代夜待白女辻占』と『耳食録』
三 『代夜待白女辻占』の成立
四 『比翌紋目黒色揚』と男女同体の妖魔
第三節 『画図玉装譚』─英泉と馬琴
一 『絵本玉藻譚』と『絵本三国妖婦伝』
二 『絵本玉藻譚』と『画図玉装譚』
三 『画図玉装譚』について
四 『画図玉装譚』梗概
五 『画図玉装譚』と『代夜待白女辻占』
六 溪斎英泉と曲亭馬琴
七 『画図玉装譚』の制作、その後
第四節 『恋のやつふぢ』─国貞と英泉
一 『恋のやつふぢ』
二 初版本と後摺本
三 巻之一 序文と本文
四 巻之二、巻之三 物語展開
五 『恋のやつふぢ』の作者
六 『恋のやつふぢ』の特徴
第五節 『春窓秘辞』─戯作者と艶本
一 蜀山人編『春窓秘辞』
二 十二ヶ月の戯文
三 『興佳帖』と『菊乃栞』
四 『春窓秘辞』から『耽奇漫録』へ
第二章 艶本化された馬琴戯曲
第一節 『春のにしき』─初期読和本の異色作
一 『春のにしき』について
二 上巻
三 中巻、下巻
四 『春のにしき』はどのように作られたか
第二節 『枕辺深閨梅』─国芳と文京
一 歌川国芳と艶本
二 『新編金瓶梅』と『枕辺深閨梅』
三 『枕辺深閨梅』書誌
四 国芳の口絵
五 文京(好色外史)の附文
六 口絵と附文から見る『枕辺深閨梅』の作られ方
第三節 『淫篇深閨梅』と『佐世身八開伝』─魯文の読和本
一 仮名垣魯文と艶本
二 『淫篇深閨梅』
三 『佐世身八開伝』
四 『淫篇深閨梅』と『佐世身八開伝』
第四節 馬琴著作と艶本
一 『金瓶梅』その他の未見資料
二 『艶勢喜雑志』の概要
三 「真袖の枝折」から『艶勢喜雑志』へ
四 艶本におけるテキストと画像
五 春水・桃華園・文京・魯文・英泉
六 馬琴著作から艶本へ
第三章 艶書往来「文のはやし」考
第一節 『文しなん』と『文のはやし』
一 身近な艶本とは
二 十返舎一九『文しなん』
三 陽起山人『文のはやし』
四 『文しなん』と『文のはやし』
第二節 艶書往来「文のはやし」の系譜
一 第一類 『文しなん』系
二 第二類 『文のはやし』系
三 第三類 『恋の山ぶみ文の枝折』系
四 第四類 『艶道通言ふみのゆきかひ』系
五 第五類 『続文のはやし』系
六 第六類 『ちらしの千話文』合綴本系
七 第七類 『新はんふみのはやし』系
八 第八類 『文の文庫』系
九 第九類 『艶道文の真砂』系
十 第十類 『恋の山ぶみ文の枝折』系
十一 艶書往来の世界
第三節 川端康成『眠れる美女』と江戸期の養生法
一 『眠れる美女』
二 養生法の歴史
三 艶書往来に見る養生法の一例
四 「養生法」から見た『眠れる美女』
初出一覧
あとがき
図版・表一覧
索引(書名、人名)
Summary of contents〔Gesaku (Popular fiction) and
Ehon(Erotic books):from Bakin
to Eisen, the eroticization
of fiction〕
Preface