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『風に紅葉』注解
書名かな | かぜにもみじちゅうかい |
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著者(編者)名 | 大倉 比呂志 著 |
著者(編者)名かな | おおくらひろし |
ISBNコード | 978-4-8386-1004-4 |
本体価格 | 9,000円 |
税込価格 | 9,900円 |
判型 | A5判上製カバー装 |
頁数 | 280頁 |
刊行日 | 2023年3月3日 |
在庫 | 有り |
『風に紅葉』をより深く読み解く
本書は『風に紅葉』を長年研究してきた著者による注解である。注釈を付すにあたり、宮内庁書陵部の桂宮本を底本にし、本文には濁点、句読点を付し、仮名遣いは歴史的仮名遣いに拠った。いくつかの読み方が想定される語句は、底本の仮名遣いに従い振り仮名を施した。明解な注解、丁寧な語釈、わかりやすい訳文、必要に応じて付した考察により『風に紅葉』をより深く読み解く。
凡 例
【系 図】
巻一
一 序文
二 男主人公の家系
三 男主人公の元服と女一宮(一品宮)との結婚
四 男主人公の妹の姫君と春宮との結婚
五 男主人公の北の方一品宮の懐妊
六 男主人公を思慕する女性たち
七 一品宮、姫君を出産
八 乞巧奠、宮中での管絃の遊び
九 宣耀殿女御、懐妊
一〇 男主人公に対する太政大臣の梅見の宴への招待と
北の方との関係
北の方との関係
一一 男主人公、一品宮に昨夜の事を報告、
北の方との度重なる密会
北の方との度重なる密会
一二 梅壺女御の男主人公への恋慕
一三 男主人公、梅壺女御たちを垣間見
一四 男主人公と梅壺女御との歌の贈答
一五 宣耀殿女御、皇子出産
一六 登花殿女御の事
一七 男主人公と梅壺女御との密会
一八 承香殿女御の事
一九 男主人公と承香殿女御との密会
二〇 男主人公の一品宮に対する愛情
二一 男主人公の憧れの的─叔母、弘徽殿中宮
二二 宣耀殿女御、再度懐妊後、重態
二三 男主人公、聖を招請するために、難波へ下向
二四 男主人公と聖との対面
二五 男主人公と異母兄権中納言の遺児若君との対面
二六 男主人公と遺児若君との同性愛
二七 男主人公、遺児若君を伴って帰京
二八 聖の効験により、宣耀殿女御、皇子を出産
二九 聖、男主人公への忠告を残して、修行に出発
三〇 弁の乳母の結婚騒動
三一 遺児若君と宣耀殿女御との対面
三二 男主人公、遺児若君を溺愛
巻二
一 男主人公の父関白への諫言
二 太政大臣に関白の宣旨
三 梅壺女御、立后
四 承香殿女御の悲嘆
五 遺児若君の元服と結婚
六 新関白北の方への贈二品
七 帝譲位・前関白復帰・宣耀殿女御立后
八 男主人公の姫君の袴着
九 前斎宮の男主人公への恋慕
一〇 男主人公と遺児若君との女性談義
一一 聖の再訪と男主人公への警告
一二 男主人公、聖の警告を一品宮に報告
一三 男主人公、承香殿女御の里邸で可憐な女を発見、逢瀬
一四 男主人公の故式部卿宮の姫君への恋慕
一五 男主人公、帰邸
一六 故式部卿宮の姫君、行方不明
一七 男主人公、一品宮に釈明
一八 故式部卿宮の姫君の行方不明の真相
一九 故式部卿宮の姫君、承香殿女御里邸から東山へ転居
二〇 故式部卿宮の姫君、三輪へ移居
二一 男主人公の承香殿女御訪問
二二 男主人公、太政大臣北の方を訪問
二三 男主人公、梅壺皇后を訪問
二四 男主人公、加行の準備
二五 男主人公の加行
二六 男主人公、遺児若君に一品宮贈与
二七 一品宮と遺児若君との関係続行
二八 男主人公の桜花への思い
二九 一品宮の懐妊
三〇 遺児若君の苦悩
三一 一品宮の出産間近
三二 男主人公、姫君とともに合奏
三三 一品宮の男主人公への恨み言
三四 一品宮、若君出産
三五 一品宮、急逝
三六 中宮の弔問
三七 男主人公、一品宮を肖像画と遺詠で回想
三八 女房たちの悲嘆
三九 一品宮への供養
四〇 男主人公と故帥宮の姫君との出会い
四一 男主人公の娘の姫君の手習歌
四二 男主人公、遺児若君に故帥宮の姫君の件を報告
四三 男主人公、中宮を訪問
四四 故帥宮の姫君の男主人公への思い
四五 男主人公、朱雀院を訪問
四六 男主人公 皇太后宮と対面
四七 男主人公、官職を返上
四八 遺児若君と故帥宮の姫君との関係
四九 男主人公、再度の加行
五〇 男主人公、故式部卿宮の姫君を回想
五一 后宮、一品宮所生の若君を養子に
五二 新年、父関白と遺児若君、男主人公を訪問
五三 按察使大納言による故帥宮の姫君拉致と
遺児若君の諦観
遺児若君の諦観
今後に向けての課題─後書にかえて─
後 記
作中和歌初句索引