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国語教材を墾く

―『ごん狐』から『舞姫』まで
書名かな こくごきょうざいをひらく―『ごんぎつね』から『まいひめ』まで
著者(編者)名 原 國人 著
著者(編者)名かな はらくにと
ISBNコード 978-4-8386-1007-5
本体価格 7,000円
税込価格 7,700円
判型 A5判並製カバー装
頁数 340頁
刊行日 2023年5月15日
在庫 有り
先生!教科書の読み、それで大丈夫ですか?

 『ごん狐』から『舞姫』まで。教材の核心に迫る読み解きへの方法と新しい世界の拡大。小・中・高から大学・大学院そして生涯教育の現場に六十年近く携わってきた著者からの全ての教員と読書好きの読者への目から鱗のメッセージ。

 はしがき

第一章 『おみやげ』『宇宙人の宿題』『おむすびころりん』付『モチモチの木』
 第一節 『おみやげ』と『宇宙人の宿題』

  一 『おみやげ』と『宇宙人の宿題』について
  二 読み方
 第二節『おむすびころりん』
  一 問題の所在
  二 『おむすびころりん』の背景
  付 『モチモチの木』

第二章 『野ばら』と『一つの花』について
 第一節 『野ばら』について
  一 はじめに
  二 登場人物の無名性
  三 自己犠牲―ヒューマニズムの根底にあるもの
  四 現実の受容・逃避・沈黙」
  五 対比
  六 文体
  七 象徴
 第二節 『一つの花』について
  一 はじめに
  二 物語の構造を読むこと
  三 家族の肖像
  四 コスモスの意味
 補説

第三章 『ろくべえまってろよ』と『つり橋わたれ』について
 第一節 灰谷健次郎の『ろくべえまってろよ』をどう読むか
  一 はじめに
  二 四つの問題
   1 まず母親の役割
   2 地上の穴とは
   3 ロープと恋人クッキーの問題
   4 「ろくべえ」という名前について
 第二節 長崎源之助『つり橋わたれ』をどう読むか
  一 はじめに
  二 まずトッコの抱える問題から
  三 母親の問題
  四 風の子の問題
  五 つり橋の問題
  六 まとめに代えて―教材=学習材として扱う場合の留意点
 

第四章 『わらぐつの中の神様』をめぐって

 第一節 『わらぐつの中の神様』
  一 『わらぐつの中の神様』の構造をとらえる
  二 二つの疑問
 第二節 カリキュラムについて
  一 隠されたカリキュラム
  二 価値の転倒は可能か

第五章 『ごん狐』をめぐって
 第一節 児童・生徒のために・・・ワークシート作成のために
  一 『ごん狐」を読むためのワークシート
  二 いろいろな本文があるということ
 第二節 先生のために
  一 『ごん狐』と『伊勢物語』 
  二 『ごん狐』の注釈的読解

第六章 『少年の日の思い出』について
 第一節 『少年の日の思い出』
  一 作品の構造を知る
  二 語りの場の設定について
  三 語りの時の設定について
 第二節 役割
  一 母親の役割
  二 作品の末尾について……再び「作品の構造」について
  三 エーミールとはどんな存在であったのか
  四 「僕」はなぜ「ちょうを一つ一つ取り出し、指で粉々に押しつぶしてしまった」のか

第七章 井上ひさし『握手』の指導をめぐって
 第一節 研修会
  一 内容
  二 「枠小説」「枠物語」として『握手』を読んでみる
 第二節 タモリの弔辞
  一 弔辞
  二 私とは

第八章 『山椒大夫』―群読覚書―
 第一節 山椒大夫とは
  一 山椒大夫略史
  二 鴎外『山椒大夫』の独自性
  三 奇蹟をどうあつかったか
 第二節 鷗外は何を切り捨てたのか
  一 鷗外の牽制球…歴史を書くことの意味
  二 『かのやうに』
  三 まとめ

第九章 『高瀬舟』―喜助は誰を殺したのか―
 第一節 問題点
  一 主題は必要ないか
  二 問題の所在
  三 『高瀬舟』の書誌の確認
 第二節 読む
  一 『縁起』を読む
  二 『高瀬舟』の構成・内容
  三 再び『縁起』を読む
  四 『高瀬舟』の末尾をどう読むか
  五 もう一つの主題
 補説
  ◎参考資料1
   参考資料2

第一〇章 『舞姫』は近代小説か
 第一節 舞姫をどうとらえるか
  一 問題の所在
  二 「結語」の部分をどう読むか
  三 「序」の抱える問題―「日記」そして「恨」―
 第二節 問題点
  一 「本節」の抱える問題(一)―「手紙」そして「なすな恋」―
  二 「本節」の抱える問題(二)―エリスの形象―

第一一章 『徒然草』第五二段考―仁和寺の老僧はなぜ石清水に参詣したのか―
 第一節 問題の所在
  一 はじめに
  二 諸説の整理
 第二節 僧
  一 仁和寺にある法師とは
  二 『少しの事』とは

第一二章 『筒井筒』(「伊勢物語』二三段)を中心に
      ―大学等における古典教育の可能性を探る―
 第一節 古典教育
  一 はじめに
  二 『伊勢物語』二三段へのアプローチ
 第二節 参考資料
  一 『大和物語』「蘆刈」へのアプローチ
  二 『落窪物語』へのアプローチ
  三 まとめ

第一三章 石川淳の書論
 第一節 書論
  一 はじめに
  二 書の稽古法
 第二節 背景
  一 時代的な背景
  二 芸術としての書の可能性

第一四章 『中学校「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料』に関する私見
      ―『走れメロス』と『枕草子』についての教材論の立場から―
 第一節 走れメロスの場合
  一 はじめに
  二 「参考資料」の課題
  三 『走れメロス』読解の基礎
  四 異本とはなにか
  五 『走れメロス』の最後の場面
 第二節 『枕草子』の場合
  一 キーワードとは 
  二 本文はどこへいった
  三 作者はどこにいる
  四 『枕草子』の授業のために
  五 まず音読を
  六 何を学ぶのか
  七 『枕草子』初段で考えてみる
  八 「春は曙」の授業 教材=学習材の言葉
  九 教材=学習材の把握
  一〇 筆者の視点
  一一 発展的な学習
  一二 授業の展開
 付説1
 付説2

附属資料 「短歌を作る」指導のための資料

あとがき

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