ホーム > 書籍案内 > 話題の本(おすすめ) > 新古今時代後期和歌表現の研究
研究書(文学系) 詳細
新古今時代後期和歌表現の研究
書名かな | しんこきんじだいこうきわかひょうげんのけんきゅう |
---|---|
著者(編者)名 | 藤平 泉 著 |
著者(編者)名かな | ふじひらいずみ |
ISBNコード | 978-4-8386-0780-8 |
本体価格 | 7,500円 |
税込価格 | 8,250円 |
判型 | A5判並製カバー装 |
頁数 | 462頁 |
刊行日 | 2023年3月31日 |
在庫 | 有り |
歌才に富んだ秀能とその周辺を探る
藤原俊成・定家らがいわゆる「新風和歌」を形成した元久期以後に活躍した歌人 藤原秀能―――。
その若き才が後進歌人として歩んできた軌跡を見つめ、彼が生きた新古今時代の歌壇の動向・和歌表現・後世への影響を論ずる。
これまでの研究の中心である藤原秀能の和歌活動とそこから派生した問題について検討した論文をまとめ、新たに書き下ろしを加えた一書。
凡例
はじめに
第一部 藤原秀能研究
1 「建仁元年二月八日十首和歌会」について
─藤原秀能の登場─
2 藤原秀能の表現(一)─建仁期─
3 藤原秀能の表現(二)─歌枕「吉野」詠に見られる特色─
4 承久の乱前後の藤原秀能の和歌活動
5 藤原秀能論
第二部 新古今歌壇史研究
1 承久の乱後の後鳥羽院近臣の和歌活動
2 建永元年七月「和歌所当座歌合」前後
3 土御門家の歌人たち
4 源通親流の文芸意識─昨夜年代記や候ける─
5 シンポジウム報告 竟宴の意義─元久二年三月前後─
6 『新勅撰和歌集』における定家の旧派歌人の発掘
第三部 新古今時代和歌表現研究
1 「霞」題歌の変遷(一)─平安後期以降を中心に─
2 「霞」題歌の変遷(二)─「霞の底」「霞の奥」の消失─
3 「霞」題歌の変遷(三)─西行・歌林苑歌人を中心に─
4 新古今時代の哀傷歌(一)
─後鳥羽院尾張哀傷歌群を中心に─
5 新古今時代の哀傷歌(二)─慈円との十首歌贈答─
6 新古今時代の哀傷歌(三)
─美福門院加賀哀傷歌と『源氏物語』─
7 『新古今和歌集』八〇一番歌について
─「むせぶもうれし」の意味するもの─
8 藤原定家の良経哀傷歌群について
9 歌枕「水無瀬」考
10 犬島─歌枕を創出する試み─
初出一覧
おわりに