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9784838608010

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古今和歌集百首校勘―古筆の異文を考える―

書名かな こきんわかしゅうひゃくしゅこうかん―こひつのいぶんをかんがえる―
著者(編者)名 笹川博司 著
著者(編者)名かな ささがわひろじ
ISBNコード 978-4-8386-0801-0
本体価格 5,000円
税込価格 5,500円
判型 A5判並製カバー装
頁数 410頁
刊行日 2025年4月11日
在庫 有り
本書は古写本や古筆切を視野にいれることによって、流布本の本文を相対化し、
当初の本文、あるべき本文、定家本の形成史などを考察しようとする試みである。
古今和歌集から、流布本と大きく異なる本文をもつ和歌を百首選び、それらについて本文を校合して考察を加える。
考察の出発点として古写本・古筆切から一枚の影印を掲げた。

1 春霞「たたる」か「たてる」か         新編国歌大観番号 三   高野切第一種
2 光にあたるのは「花」か「我」か                 八   高野切第一種
3 氷を解かすのは「山風」か「谷風」か              一二      元永本
4 百千鳥「なくなる」か「さへづる」か              二八      元永本
5 香を「とめたらば」か「とどめては」か             四六    寸松庵色紙
6 桜の「さかざらば」か「なかりせば」か             五三  伝公任筆装飾本
7 家づとは「山ざくら」か「さくら花」か             五五    雅俗山荘本
8 咲きにけらし「な」か「も」か                 五九 嘉禄二年定家筆本
9 山に「とまる」か「まどふ」か「まじる」か           九五    伝公任筆切
10 道は「まがひ」ぬか「まどひ」ぬか              一一六      元永本
11 橘の小島の「くま」か「さき」か               一二一      元永本
12 「かよひ」来なくにか「こよひ」来なくにか          一二三      元永本
13 そことも「しら」ぬか「いは」ぬか              一二六      亀山切
14 「みち」のまにまにか「みづ」のまにまにか          一二九 伏見宮旧蔵顕昭本
15 声「たえ」ずか「た」ずか                 一三一  永暦二年俊成
16 まだしき「とき」か「ほど」か                一三八      昭和切
17 今朝来「なく」か「なき」か                 一四一      元永本
18 我が宿「を」か「に」か                   一五四      関戸本
19 なき渡る「かな」か「らむ」か                一六四      関戸本
20 月「かくる」か「やどる」か                 一六六      継色紙
21 飛ぶ雁の「かげ」か「かず」か                一九一      元永本
22 「わびし」か「かなし」か                  一九七  伝公任筆装飾本
23 「色づき」か「移ろひ」か                  二一一       筋切
24 秋萩に「つまごひ」か「うらわび」か             二一六       筋切
25 枝も「とを」か「たわ」か                二二三      関戸本
26 「かほをよみうちみ」ばかりか「名にめでゝをれる」ばかりか  二二六      関戸本
27 名をや「たつべき」か「たちなむ」か             二二九      元永本
28 「きりのまがきに」か「あきぎりにのみ」か          二三五      元永本
29 「ひぐらしのなく夕ぐれ」か「きり〴〵すなく夕かげ」か    二四四    唐紙巻子本
30 「いろ」はうつろふのか「のち」はうつろふのか        二四七  建久二年俊成本
31 「色づく」か「移ろふ」か                  二五五      元永本
32 秋の「やまべ」か「このは」か                二五七  永治二年清輔本
33 「いろこと〴〵に」か「いろ〳〵ことに」か          二五九   高野切第二種
34 葛も「もみぢし」か「いろづき」か「うつろひ」か       二六二  伝公任筆装飾本
35 「うつしうゑば」か「うゑしうゑば」か            二六八 嘉禄二年定家筆本
36 一本と思ひし「菊」か「花」か                二七五 嘉禄二年定家筆本
37 「もろし」か「よわし」か                  二九一    寸松庵色紙
38 木々の「もみぢ」か「このは」か               二九五       筋切
39 流れも「やらぬ」か「あへぬ」か               三〇三  永治二年清輔本
40 もて「いなむ」か「いでなむ」か「でなむ」か         三〇九  永暦二年俊成本
41 竜田「山」か「川」か                    三一四 嘉禄二年定家筆本
42 「わびしさ」か「さびしさ」か                三一五       筋切
43 「寒ければ」か「清ければ」か                三一六      荒木切
44 吉野の「山」か「里」か                   三三二      元永本
45 雪に「まがひ」てか「まじり」てか              三三五      継色紙
46 「うつり」せばか「まがひ」せばか              三三六      継色紙
47 「ちよにましませ」か「ちよにやちよに」か          三四三      元永本
48 君が「やそぢ」か「やちよ」か                三四七       筋切
49 月日は「多かれど」か「思ほえで」か             三五一      堺色紙
50 色「かはり」ゆくか「まさり」ゆくか             三六一  永治二年清輔本
51 「深き」心か「通ふ」心か                  三七八   高野切第二種
52 「宵」か「旅」か                      三七九  永暦二年俊成本
53 河風「寒み」か「寒し」か                  四〇八      元永本
54 「群れて」来しか「連れて」来しか              四一二  永治二年清輔本
55 花踏み「ちらす」か「しだく」か               四四二 嘉禄二年定家筆本
56 「人をまつ」か「年をふる」か                四七三  永暦二年俊成本
57 「神」か「賀茂」か                     四八七      中山切
58 「日そなき」か「日はなし」か                四八九      寂恵本
59 「恋し」か「苦し」か                    五一〇      関戸本
60 篝火にあらぬ「ものから」か「我が身の」か          五二九      元永本
61 「空」か「山」か                      五三九  伝公任筆装飾本
62 「すみよし」か「すみのえ」か                五五九      元永本
63 「夕ぐれは」か「夕されば」か                五六二     本阿弥切
64 我はなり「ぬる」か「ける」か                五六七      伊達本
65 秋の「田」か「夜」か                    五八四 嘉禄二年定家筆本
66 「など魂のまどひ消ぬべき」か「まどふ心ぞわびしかりける」か 五九七      久海切
67 「思はぬ人」か「つれなき人」か               六〇二       筋切
68 袖のみ「ひち」てか「ぬれ」てか               六一七  永暦二年俊成本
69 「今宵」か「世人」か                    六四六  永暦二年俊成本
70 人目を「よく」か「もる」か                 六五六      伊達本
71 音羽の「滝」か「山」か                   六六四      中山切
72 「とまらねば」か「なりぬれば」か              七〇六      関戸本
73 「言の葉」か「心の」か                   七〇九  永暦二年俊成本
74 「別れ」か「離れ」か                    七一七      関戸本
75 「かなしき」か「こひしき」か                七一八      民部切
76 「うは浪」か「あだ浪」か                  七二二      元永本
77 「乱れそめにし」か「乱れむと思ふ」か            七二四       筋切
78 「むかしへ」か「いにしへ」か                七三四  永暦二年俊成本
79 「人は知らずや」か「人知るらめや」か            七三五      元永本
80 「おと」か「よそ」か                    七四九      中山切
81 「みだるる」か「なかるる」か                七五五      寂恵本
82 「人は」か「世をば」か                   八〇七 伏見宮旧蔵顕昭本
83 「心」か「涙」か                      八一三      元永本
84 「晴れず」か「絶えず」か                  八四三      元永本
85 君「を」別れしか「に」別れしか               八四九      今城切
86 「聞きしものなれど」か「かねて聞きしかど」か        八六一      元永本
87 「思ひ知る」か「思ひ出づ」か                八七一     曼殊院本
88 「祈る」か「嘆く」か                    九〇一      元永本
89 「かなし」か「あはれ」か                  九〇四       筋切
90 「言ふ」か「告ぐ」か                    九一七      元永本
91 水の「おも」か「うへ」か                  九二〇     曼殊院本
92 隠れ処にするのは「家」か「宿」か              九五〇   高野切第三種
93 忘れ「つつ」か「ては」か                  九七〇      御家切
94 鶉と「なりて鳴きをらむ」か「鳴きて年は経む」か       九七二  永暦二年俊成本
95 わびつつぞ「経る」か「寝る」か               九八八      元永本
96 「ことごとし」か「かしかまし」か             一〇一六  永治二年清輔本
97 摘まで「過ぐ」か「見る」か                一〇一七   高野切第三種
98 「罪とてや」か「報いにや」か               一〇四一  永暦二年俊成本
99 染めし「衣」か「心」か                  一〇四四      御家切
100 賀茂の「祭」か「社」か                  一一〇〇   高野切第一種


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